かおり幼稚園に通園バスがないのは?
★このコラムは、2020年10月15日(木)に、当園の入園説明会にて園長が保護者に向けてお話しした内容になります。
本園は通園バスがありません。それには子どもの成長に関わる意味のある理由があります。
親子で手をつなぎ暑い日、寒い日、雨の日も通園かばんを背負って歩き通すことは大変ですが、これを続けることで、丈夫な身体と忍耐力が育ち、自立心が生まれます。
また歩きながら道路際に咲いている草花や虫と触れ合うことで、季節の移り変わりを感じることもできます。
今年はかたつむりを捕まえてくる子どもが沢山いましたが、年長組のある園児は幼虫を捕まえてきました。
子どもたちは興味津々で、飼育ケースに入れて飼うことに決めました。飼育ケースには何を入れればいいのか図鑑で調べ、自分達で環境を作って、観察していると幼虫からさなぎになり、なんとアゲハ蝶に変身しました。
そのアゲハ蝶は夏休み前に隣の公園に放してあげましたが、子どもたちは協力して生き物を飼育し、観察し、蝶々に育てることに成功したのです。
子ども達はその過程を通して生命の成長に接し、命の大切さを知ることができました。
私たちは子どもの「やってみたい」という意欲を大切にし、かおり幼稚園の教育目標である「自分で考え自分で行動できる子ども」を育てるために、そっと背中を押し子ども達の世界を広げていく教育を実践しています。
歩くことで生まれる、発見、絆そして健康増進効果。子ども達の心身のバランスの取れた成長には、欠かせない習慣になるかと思います。
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